前回の記事で指摘されているように、子どものインターネット利用に対してアクセス制限をかけることは必要です。特に小学校低学年くらいまでは、自宅内の接続環境やスマホやゲーム機などでの制限はしたほうがいいでしょう。しかしながら、それより大きい子どもの場合はしなくてもいいと私は思っています。外の公衆Wi-Fiを使ったり、制限を解除したり、制限の抜け道を友達同士で共有したり。しようと思えば制限なしで使う方法はいくらでもあります。まずは危険性を具体的に伝えることが大切です。あらためて、子育てにおいては忘れてはならない四訓を思い出してください。
乳児はしっかり肌を離すな。
幼児は肌を離せ手を離すな。
少年は手を離せ目を離すな。
青年は目を離せ心を離すな。
ユニセフの提言にもありますが、子どもと話すことがとても大切です。その時に危険性をより具体的に伝えてほしいと思います。例えば「写真をアップする」ことがどう危険なのか、「オンラインで特定の人と繋がる」ことによってどういうリスクが想定されるのか。すべてが絶対悪なわけではないし、子ども側でも「〇=ダメ」と聞くだけでは、「〇はダメなんだ」という認識しか芽生えません。子どもが考えて判断できるようにしなければ、永遠に〇だけがダメなのです。「〇=ダメ、それはこういう理由だから」が理解できれば、「こういう理由だから、〇=ダメだけど、〇´もダメだな。◎もおそらくダメだから、やめておこう」と子どもの判断力の向上につながります。ダメなことを伝えるのではなく、ダメな理由を必ず伝えるようにしてください。これからのAI時代、仕事は淘汰され、人間には創造力、思考力が求められます。その力を育むチャンスは生活のあちらこちらにあるものです。(いずみ)
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